令和4年度採択事業
-
株式会社セブン&アイ・
ホールディングス再生可能エネルギーの利活用における小売業サプライチェーン脱炭素化循環モデル事業
事業概要
自社グループ及び取引先であるサプライチェーン(物流センター、食品工場)と連携した太陽光発電及びバイオガス発電、当該再エネ等の施設・配送トラック利用におけるエネルギーマネジメントの実証
実施事業者
代表企業株式会社セブン&アイ・ホールディングス構成企業[店舗] 株式会社セブン-イレブン・ジャパン、株式会社イトーヨーカ堂
[食品工場] わらべや日洋食品株式会社
他4社
[物流センター] 株式会社ベストランス
他3社
[配送車両] 株式会社セブン・フィナンシャルサービス
[EMS開発※] 株式会社日立製作所
[再生可能エネルギー技術開発]サステイナブルエネルギー開発株式会社
※EMS:エネルギーマネジメントシステムの略称
参考URL :
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/04/20/11.html令和5年4月現在
事業の進捗状況
本事業ではサプライチェーンの各事業者と連携した下記1~3の実証を実施しています。
-
01.
多様な手法を用いたエネルギーの創出に関する実証
-
02.
物流ルートへの充電インフラ設置によるEVの利活用に関する実証
-
03.
EMS(エネルギー・マネジメント・システム)による電力使用量データの収集とデータプラットフォームによるサプライチェーンデータの蓄積を通した環境貢献度の見える化に関する実証
各実証項目の全体像
-
01.
エネルギーの創出に関する実証では、サプライチェーンの各拠点における太陽光発電関連設備の導入検証を実施し、拠点ごとの設備導入の可否を検討したうえで、設備の仕様や発電容量を詳細化しました。一部の拠点では、太陽光発電関連設備の稼働を先行して開始しました。
また、店舗や食品工場で発生する廃棄物のエネルギー利活用システムの設置を目指し、設置箇所・方式の検証、経済性分析を実施し、設置箇所や導入する設備の候補を絞り込みました。導入した太陽光発電設備
(株式会社エスアイシステム チルドフローズン日野センター) -
02.
EVの利活用に関する実証では、EVトラック及びEV充電スタンドの導入に向けた仕様設計と導入可否の検討を実施し、導入予定のEVトラックの性能面に問題がないことを確認しました。
-
03.
環境貢献の見える化に関する実証では、EMSの導入予定拠点別のシステム要件、経済性分析、導入スケジュールに関する調査を実施しました。また、データプラットフォームの仕様・性能の比較・評価、導入システムの選定を行いました。加えて、環境貢献度の見える化に向けた手順の確認及び着目する指標候補の選定を実施しました。
今後の計画
サプライチェーンを構成する企業同士が連携し、再生可能エネルギー利活用の更なる促進及び電力使用の見える化やデータプラットフォームを通した環境貢献度の見える化により、CO2排出量削減に寄与する実証を進めます。
令和6年3月現在
資料提供:
株式会社セブン&アイ・ホールディングス -
令和5年度採択事業
-
岩谷産業株式会社
産業機械分野における水素利活用に向けた水素インフラの開発および建機市場を中心とした事業化調査
事業概要
公道走行できず、街中の水素ステーションを利用できない産業機械モビリティ(建機や農機など)への水素充填を可能とする液体水素搭載型の移動式水素供給システムを開発するとともに、都内FC※建機市場を中心に実証運用に向けた調査・検証を実施する。
※FC:Fuel Cellの略。水素と酸素を化学反応させて電気を発電する燃料電池のこと。実施事業者
代表企業岩谷産業株式会社構成企業[液化水素ポンプ・冷熱システム等の開発] 三菱重工業株式会社
[高圧ガス容器の製作] 高圧昭和ボンベ株式会社
[高圧ガス配管の設計] 株式会社武蔵高圧技研 -
大陽日酸株式会社
水素燃料を活用した電気推進観光船導入に向けた、洋上における水素サプライチェーン構築
事業概要
カーボンニュートラルな社会の実現に向け、①海水を活用した洋上での水素製造と、②燃料船への水素供給といった洋上に於ける水素サプライチェーンの構築について検討する。なお、水素製造等については、再生可能エネルギー由来の電力の利用を将来的に見据えている。
実施事業者
代表企業大陽日酸株式会社構成企業[経済性評価及び環境評価、安全性評価] 商船三井テクノトレード株式会社
[船舶への水素供給に関する検討] 株式会社MOTENA-Sea
[水素燃料船事業推進に係るコンサルティング] 株式会社seso